2022.03.01インフラ系の仕事の中で、地質調査・ボーリング調査を勧める理由
「インフラ系の職種は求人が少なく未経験者が就職できない」という印象を持っている方は少なくありません。インフラ系の職種は、安定している職種が多く、新卒採用しかない仕事も多いためです。 特に、技術系の職種に関しては、専門知識をある程度取得していないと就職できない会社が多いです。しかし、未経験者でも就くことができる仕事もあります。 例えば、地質調査技師です。 地質調査技師は、現場で働きながら専門分野の知識を学び、資格を取得すれば就ける職種になります。 ただし、中には地質調査技師に向いてない方もいるので、自身が向いているのかを見極めることが重要です。 そのため、この記事では、インフラ系の職種や地質調査技師に向いている方について解説していきます。インフラ系の職種への転職や就職の求人を探しているなら、この記事を参考にしてください。
インフラ系と呼ばれる職種
インフラとは、生活を支える基盤のことで、ガス・電気・水道・鉄道・航空・電話、インターネットなどのことです。そのため、インフラ系と呼ばれている会社には、さまざまな会社があります。
また、インフラ系と呼ばれる職種は、インフラ系の会社に必要な職種のことを指すため、非常に幅広いです。
例えば、事務職や営業職などの専門職でない職種でも、インフラ系の会社で働いているケースでは、インフラ系の職種に分類されます。
ここでは、そういった職種について会社ごとに説明していきます。
電力系の職種
電力会社は、電気を発電して住宅などさまざまな場所へ電気を供給している会社です。2016年まで〇〇電力と呼ばれている会社は10社しかありませんでしたが、2016年に電気の販売が自由化されてからは民間企業も、電気事業に参入しています。
主な職種としては、電力を供給するための発電所で働く専門的な技術職、企業や一般家庭に対して電気のプランを販売している営業職、事務職、電気工事士などです。
また、安定している企業でもあり、人気が高く中途採用の求人も少ないため、転職が難しい業界でもあります。
ガス系の職種
ガス系の会社は、一般家庭や企業に対して都市ガスやLPガスを提供している会社です。ガス企業は全国各地にあり、それぞれの会社がエリアを担当して事業を行っています。
主な職種としては、ガスの製造設備の管理や点検を行っている技術職や、営業職、事務職などです。
電力会社と同じように、安定している企業であるため、中途採用の求人が少ない業界になります。
水道系の職種
水道系の会社は、飲用水の水道からの供給・管理や運営を行っている企業です。水道事業は都道府県知事や厚生労働省の認可が必要になる事業になります。
主な職種は、水道工事や開発を行う技術職や総務などを行う事務職、営業職などです。
国内だけでなく海外でも水道の開発を行っている企業もあり、営業職や技術職の方は海外転勤もありえます。
鉄道系の職種
鉄道系の会社は、人や物を運ぶ鉄道事業を行なっている会社です。会社によっては不動産や百貨店、レジャー施設など鉄道だけでなく、幅広く事業を行っている会社が多いという特徴があります。
そのため、鉄道会社であっても多くの職種があり、具体的には以下の職種です。
- 運転手
- 駅改札員
- 技術職(建設、車両整備、電気工事、設備担当)
- 販売職
- 企画職
- 営業職
実際は、インフラである鉄道自体に関わらない職種も多くあります。
航空系の職種
鉄道と同じく人や物を運ぶインフラのひとつが航空系の会社です。飛行機を管理して運営するのがメインの事業ではありますが、空港施設やテナント運営などを行なっている会社もあります。
また、飛行機のメンテナンスに特化している企業もあるため、幅広い職種が必要な業界です。
具体的には、以下のような職種が挙げられます。
- 客室乗務員
- パイロット
- グランドスタッフ
- 航空整備士
- 事務職
- 営業職
- 製造職
上記のように、航空会社の職種は、飛行機に関わる仕事だけではありません。
通信・IT系の職種
携帯電話やインターネット回線など通信サービスを提供している会社が、通信・IT系のインフラ会社です。インターネットの普及と共に、通信インフラの仕事の需要は伸び続けており、今後も成長を続けていく可能性が高い業界になります。
主な職種は、以下です。
- エンジニア職
- 営業職
- 事務職
- マーケティング職
ネット回線やスマートフォンの販売なども行なっているため、他の業界と比較して営業職が多い業界になります。
土木・建築系の職種
道路や橋、トンネルなど建築・管理を行っている会社が土木・建築系の会社です。国が行なっている公共事業などにも関わることが多い業界になります。
建築現場などで関わるため、さまざまな職種があります。
- 現場監督
- 施工管理責任者
- 職人(大工・左官など)
- 設計士
- 地質調査技師などの専門職
- 営業職
- 事務職
現場で働く作業員だけでなく、営業職なども土木・建築の職種のひとつです。また、冒頭でご紹介した地質調査の職種も、この業界の一つになります。
インフラ系の職種ごとに必要なスキル
インフラ系の職種には、さまざまな職種があるため、必要なスキルは多いです。
そこで、ここでは、紹介してきたインフラ系の職種ごとに必要なスキルについて解説します。
電力系の職種に必要なスキル
電力系の職種には、以下のスキルが必要だと言われています。
- 専門的な知識(技術職)
- コミュニケーション力
- マネジメント力
- 責任感
ただし、営業職や事務職、技術職によって必要なスキルが異なります。そのため、就きたい職種によって上記以外のスキルが必要になることを覚えておくようにしましょう。
ガス系の職種に必要なスキル
ガス系の職種には、以下のスキルが必要だと言われているので、よく確認してください。
- 専門的な知識
- コミュニケーション力
- マネジメント力
- 責任感
ガス系も電力系と同じようなスキルが必要です。その中でも、人々の生活を支えているという責任感を持つことは、非常に重要なスキルになります。
水道系の職種に必要なスキル
水道系の職種には、以下のスキルが必要だと言われています。
- 水道に関係する専門的な知識
- コミュニケーション力
- マネジメント力
- 責任感
職種によって必要なスキルは異なりますが、水道に関係する専門的な知識に関しては、営業職であってもある程度身につけておくべきスキルです。
鉄道系の職種に必要なスキル
鉄道系の職種に必要なスキルは、主に以下の4つだと言われています。
- 責任感
- コミュニケーション能力
- ストレス耐性
- 几帳面さ
正確に鉄道を運行するための几帳面さや、ダイヤの乱れによって電車が止まった際に理不尽な言葉を言われても気にしないストレス耐性などが重要になります。ただし、上記は鉄道自体に関わる運転士などの職種が必要なスキルです。他の職種の場合には、上記以外のスキルも必要になります。
航空系の職種に必要なスキル
航空系の職種には、以下のスキルが必要だと言われています。
- 責任感
- コミュニケーション能力
- 英語力
- 几帳面さ
- チームワーク
海外の方とも関わることが多い職種であるため、英語力が非常に重視されています。
通信・IT系の職種
通信・IT系の職種には、以下のスキルが必要だと言われています。
- プログラミングスキル・サーバー・ネットワークなどの知識
- ヒアリングスキル
- マネジメント力
パソコンを利用した技術的なスキルが必要になります。ただし、営業職の場合はヒアリングスキルなど、顧客の不満を解決するようなスキルが必要です。
土木・建築系の職種に必要なスキル
土木・建築系の職種には、以下のスキルが必要だと言われています。
- 専門的な知識
- コミュニケーション力
- 体力
特に現場で働く職人などは、専門知識や技術の習得が必要です。また、猛暑の中で長時間働くケースもあるため、体力も必要なスキルになります。
地質調査技師に必要なスキル
インフラ系の職種の中でおすすめしたい地質調査技師には、以下のスキルが必要だと言われています。
- コミュニケーション力
- マネジメント力
- 事務作業力
- 安全を確保するための慎重さ
- 重機を利用するための資格
上記のように現場作業だけでなく、事務作業も必要な職種です。
地質調査技士をおすすめしたい方
インフラ系の職種の多くは収入が安定しており、そもそも新卒採用以外での求人が少ないです。しかも、技術系の職種に関しては、未経験者が就くことが難しい職種も多数あります。
しかし、それでもインフラ系の仕事をしたいと考えている方は少なくありません。
そういった方におすすめしたいのが地質調査技士の仕事になります。未経験者でも現場で経験を積めば活躍できる職種のためです。
インフラ系の職種の中でも、技術系の職種に興味がある方におすすめの職種になります。
とはいえ、誰でもできるという訳ではありません。
では、どういった方が向いているのか確認してみましょう。
コミュニケーション能力が高い方
地質調査技士は、現場で多くの職人や職種の方と関わることになります。そのため、仕事をスムーズに行うためには、コミュニケーション能力が重要です。
例えば、ボーリング調査を行うためには、機械の搬入を行なってくれる方などとコミュニケーションをとってマネジメントする必要があります。
こういった理由から地質調査技士には、コミュニケーション能力が必要不可欠です。
重機の資格を持っている方
地質調査や地盤調査を行うためには、さまざまな重機が必要です。
例えば、ボーリングマシンや小型移動式クレーンなどが挙げられます。
上記のような重機を使用するためには、資格が必要になるので、そういった資格を取得している方は向いています。
とはいえ、資格がなくても働きながら取得できるため、資格がない方が向いていないというわけではありません。
社会貢献にやりがいを感じる方
地盤調査や地質調査を行うことによって、ハザードマップの更新がされたり、住宅の損壊を防ぐことができるため、災害などから人々を守ることができます。
このため、他のインフラ系の職種と同様に、地質調査技士は仕事をすることで社会貢献につながる職種です。
しかし、どのインフラ系の職種でもあることですが、仕事の中には大変な業務も含まれます。
このため、地質調査技士だけでなくインフラ系の職種全般にいえることですが、社会貢献にやりがいを感じる方でないと、こなすことができない職種とも言えます。
地質調査技師はインフラ系仕事の中でもおすすめ
地質調査技師は、インフラ系の仕事の中でもおすすめの職種です。
インフラ系の職種、特に技術職に関しては、経験がない方が就職するのは容易ではありません。
一方で、地質調査技師は未経験の方でも転職できる可能性が高く、現場で経験を積みながら勉強すれば就くことができる職種です。しかも、他のインフラ系の職種と同様に人々の生活を支える重要な職種になります。
就職や転職でインフラ系の職種の求人を探しているなら、ぜひ地質調査技師に応募してみてください。
まとめ
インフラ系の職種の中でおすすめなのが、地質調査技師になります。未経験の方でも現場で経験を積み勉強することで、将来的に就ける職種であるためです。
しかし、地質調査技師の仕事に向いていない方もいます。
そのため、この記事では、インフラ系の職種や地質調査技師に向いている方について解説してきました。
地質調査技師に興味のある方は、この記事を参考にしてみてください。