2021.12.23現場作業員の中で、地質調査・ボーリング調査を勧める理由
「現場作業員はきつい!」と悪い印象を持っている人は少なくありません。炎天下での作業や重たい荷物を運ぶ作業などもあるため、楽な仕事ではないことは事実です。
しかし、職種によっては、他の職種と比較して体力的に楽な仕事ややりがいを感じる仕事もあります。
例えば、地質調査技師です。
地質調査技師はボーリング調査や地質調査を行う職種で、他の現場作業員と比較して事務仕事も多く、体力的には楽な仕事になります。
しかし、おすすめと言っても、自分が地質調査技師に向いているかは人それぞれです。
そのため、この記事では、現場作業員の職種や地質調査技師に向いている人について解説していきます。
現場作業員への転職や就職の求人を探しているなら、この記事を参考にしてください。
現場作業員に分類される業種
現場作業員とは、注文住宅などの建設や建設の現場で働いている人のことを指します。
例えば、主に足場の建設を行う「鳶職」や、住宅の建築や内装工事などを行う「大工」などです。
ここでは、現場作業員として代表的な職種を6つ紹介していきます。
■鳶職
鳶職は、主に建設現場の足場の建設や解体、建造物の骨組みづくりなどの業務などを行う職種になります。
そのため、基本的に直接建物の建設に関わることはありません。
働く場所は、基本的に高所で重量物の運搬や機械操作を行う必要があるため、専門性の高い職種です。
また、他の現場作業員よりも高所での作業が多くなるため、危険性が高い一方で収入が高くなる傾向があります。
■大工
大工は、顧客から注文を受けて建築士が作成した設計図をもとに、材料を仕入れや加工、組み立てなどを行う仕事です。
さらに、内装工事や電気工事なども担うため、建物を建設していくうえで非常に重要なポジションになります。
そのため、大工はコミュニケーション能力など多くのスキルが求められる職種です。
■左官職人
左官職人とは、壁や床に施すタイル貼りや塗装の下地を造り、漆喰などの和風建築の壁を塗る職人のことです。
非常に高度な技術が必要な職種で、身につけなければいけない技術が多く、現役でいる限り腕を磨き続ける必要があると言われています。
■解体作業員
解体作業員は、家屋やビルの解体作業をおこなう仕事です。住宅や大規模なビル、マンションなどさまざまな建築物を解体します。
建物を解体するためにユンボなどの重機を使用するため、重機を使用するための資格を取得することが必要です。
また、解体現場は「がれき」が落ちてくるリスクや、
解体の際に発生した「チリ」や「ほこり」を吸って健康を害するリスクがあるため、危険性も高い職種と言えます。
■塗装職人
塗装職人とは、建物外壁の塗り替えなどを専門に行う職人のことです。主にペンキを使って建物を塗装します。
現場作業員の中では体力の消耗が少ない仕事で、屋内作業も多いです。とはいえ、楽な仕事ではありません。
シンナーなどの薬品の取り扱いや、色彩の選択など繊細な作業が多いためです。
■土木作業員
土木作業員とは、道路や河川など土木工事の現場で従事している人のことです。
工事に必要な道具や資材の運搬、掘削、アスファルト剥がしなど、土木工事の現場でさまざまな業務を行います。
道路などを工事するため、深夜の作業も多く楽な仕事ではありません。
しかし、生活を支えているインフラに関わる仕事が多く、やりがいのある仕事です。
■地質調査技師
地質調査技士は地盤調査やボーリング調査などを行って、地盤強度など各種計測をする技術者のことです。
主に、住宅やマンションなどの建設する土地を計測することが多く、土砂災害や地震などの自然災害が増えているため、防災面から需要が増している人材になります。
現場作業員の職種ごとに必要なスキル
ここまで、紹介してきた現場作業員には、さまざまなスキルが必要になります。
では、どういったスキルが必要なのでしょうか?
そこで、ここでは、現場作業員の職種ごとに必要なスキルについて解説していきます。
■鳶職に必要なスキル
鳶職の方は以下のスキルが必要だと言われています。
・不安定な足場で作業するためのバランス感覚
・危険性が高い現場で作業するための注意深さ
・多くの人と関わって仕事を行うためのコミュニケーション力
上記のスキルがあり、高所での作業が平気なら鳶職に向いています。
■大工に必要なスキル
大工の方は以下のスキルが必要だと言われています。
・図面を理解して作成できるスキル
・真夏炎天下で働けるだけの体力
・金槌や鉋(かんな)などの大工道具を正確に使える技術
・多くの職人と良い関係性を作るためのコミュニケーション力
・現場をまとめるためのマネジメント力
大工は技術的なスキルはもちろん、現場を統括するためのスキルなど多くのスキルが必要になります。
■左官職人に必要なスキル
左官職人の方は以下のスキルが必要だと言われています。
・粘り強くつづけることができる力
・日本の伝統技術を身につけたいという好奇心と向上心
漆喰を扱う左官職人には、習得するべき技能は多く、日本の伝統的な技能も習得しなければなりません。
■解体作業員に必要なスキル
解体作業員の方は以下のスキルが必要だと言われています。
・バールやハンマーで建物を解体するための体力
・解体した際に危険性がないか判断するための観察力
・重機を操縦するための資格
解体作業員の方は肉体労働が多く力もいる仕事であるため、体力があることが必須条件です。
■塗装職人に必要なスキル
塗装職人の方は以下のスキルが必要だと言われています。
・真面目で妥協しない
・几帳面
外壁など多くの人から見られる場所を塗装することが多いため、仕上がりに対しての顧客の目も非常に厳しくなります。
そのため、作業を丁寧に行える人に向いている仕事です。
■土木作業員に必要なスキル
土木作業員の方は以下のスキルが必要だと言われています。
・重量物を運ぶための体力
・重機を操縦するための資格
・コミュニケーション力
土木作業員の方は重機を利用するケースが多いため、重機の資格を取る必要があります。
■地質調査技師に必要なスキル
地質調査技師の方は以下のスキルが必要だと言われています。
・コミュニケーション力
・マネジメント力
・事務作業力
・足場の設置や機械の搬入をするための安全確認のための慎重さ
・重機を動かすための資格
現場作業だけなく、報告書の作成など事務作業力も必要な仕事になります。
地質調査技士をおすすめしたい人
現場作業員は、体力的にも精神的にもきつい仕事が多く、危険性も高い職種が多いです。
そのため、現場作業員の仕事を検討したうえで、自分に向いていないと諦める人は少なくありません。
そういった方におすすめしたい仕事が地質調査技士になります。現場作業員の中では、体力的に楽な仕事で、未経験の方でも向いている人は多いです。
そこで、ここでは、地質調査技士をおすすめしたい人について詳しく解説しています。
■コミュニケーション能力が高い人
地質調査技士は幅広い業務を行わなくてはならず、建設現場でも多くの業種や職種の人と関わるため、コミュニケーションが高い人に向いています。
そのため、同じく建設現場で多くの職人とコミュニケーションを取っていた方に非常におすすめです。
■重機を動かすための資格を持っている人
地質調査では、さまざまな重機を使うため、そういった資格を持っている人におすすめの仕事です。
例えば、ボーリングマシンや中型自動車、玉掛け、小型移動式クレーンなどの資格になります。
上記のような資格を持っている方は、地質調査技師を検討してみてください。
■社会貢献にやりがいを感じる人
地盤調査や地質調査は、実施することによって災害などから人々を守れるため、仕事をすることで社会貢献につながります。
例えば、土砂崩れの危険性や住宅の建設地の地震に対する危険性を調べるなど、地質調査や地盤調査を行うことで、災害のリスクを軽減することが可能です。
このため、こういった社会貢献にやりがいを感じる人に向いています。
地質調査技師が現場作業員の中でもおすすめ
地質調査技師は、現場作業員の中でも体力的に楽であるなど、おすすめの職種です。
現場作業員の中には、力仕事や常時現場で仕事を行う職種も多く、体力的に厳しいものが少なくありません。
そのため、体力に不安がある方には、向いていない職業が多いです。
一方で、地質調査技師は、他の職種と比べて報告書の作成や調査のための事前準備などの事務仕事が多く、
ボーリング調査のスケジュール調整などマネジメント的な仕事も行います。
そのため、体力的に不安がある人にも向いている職種です。
しかも、建物の安全を守る調査や災害の防ぐための調査を行うため、非常にやりがいのある仕事になります。
就職や転職で現場作業員の求人を探しているなら、ぜひ地質調査技師に応募してみてください。
まとめ
現場作業員の職種の中でおすすめなのが、地質調査技師になります。
現場作業だけでなく、事務仕事も多く、現場仕事で想像する厳しい職種と異なるためです。
しかし、地質調査技師の仕事に向いているかは人それぞれな面もあります。
そのため、この記事では、現場作業員の職種や地質調査技師に向いている人について解説してきました。
地質調査技師に興味のある方は、この記事を参考にしてみてください。